京都映画サークル協議会

1949年に結成された、日本で最も古い映画鑑賞団体です。「すばらしい映画を観続けるよろこびを、より多くの人とともに」をスローガンに、「よい映画をともに観て、ともに語る」ことを理念に活動してきました。

3月例会『丘の上の本屋さん』の感想です❗️

 

【個人】オッチー

 「映画」もいいが「本」もいい。

 

 

ベストスリーの作品

    【銀幕】K

 「タイムス」にこの10年間の例会作品のベストテンを決めようという企画のチラシが入っていて、120本の映画一覧に思い出がよみがえってきた。今日観た『丘の上の本屋さん』はぼくにとってはまちがいなくベストテンいやベストスリーに入るものだった。

 本は人類にとって宝物なんだと静かに教えてくれる。それを守る古書店の主の本への愛情、彼をとりまく出演者がみんないきいきと本を媒体に展開され、観終わってもいっぱい考えさせられるいい映画だった。選んでくれたスタッフのみなさんありがとう。

 

宝物の映画

     【個人】T・Y

 観終わって夢見心地と表現しても言いすぎではない程、まるで演劇を見ている様でした。セットはイタリアの丘陵地帯の石造りの道にある小さな古書店。店を訪れるユニークな市井の人たちの暮らしぶりが想像できます。そして移民の少年エシエンとの老店主の交流が本を通して淡々と描かれて、最後は店主リベロが亡くなって終わるのですが、少年に託す「誰も幸せになる権利がある」世界人権宣言の本。ここに大いなる希望があって不思議と悲しみはないフィナーレ。イタリアの薄みどりの丘陵の風景と主人公リベロ爺さんのゆったりした時間の流れ。宝物の映画となりました。

 

興味深く観た

 【ユリカモメ】T

 古本屋のオヤジというのも生活さえ成り立てばやりたい夢の職業だから、本好きの身としては、そして京都市内の古書店が徐々に減っていることを嘆いているじぶんとしては、金はかかっていないけれどもとても興味深く観ることができた映画だ。孫を導くような最後の後半生…ある種憧れる。

 

幸せは本とともに

 【折鶴】M

 「世界人権宣言」彼が最後に少年にあげた本!私は涙があふれました。どんな人に対しても決めつけずに、さりげなくアドバイス出来る彼は何てすてきな人だろう。少年は素晴らしい医者になるでしょう。

 本のページをめくる楽しさを小さい時から私に教えてくれた両親と姉に感謝します。高卒後も同期生と進々堂で読書会を続けた日々を思い出します。会社へ本を届けにきた本屋のおじさんが、いかに博学で生き方を語り合った日々。いまは三女子で月一回の読書会。幸せは本と共にやってきます。すばらしい映画をありがとう!