京都映画サークル協議会

1949年に結成された、日本で最も古い映画鑑賞団体です。「すばらしい映画を観続けるよろこびを、より多くの人とともに」をスローガンに、「よい映画をともに観て、ともに語る」ことを理念に活動してきました。

2月例会『マイスモールランド』の感想来ました❣️

透明人間のよう

【バナナフィッシュ】ほのぼの

 この家族のためにお役に立ちたいと痛切に思った。たぶん近くにもいるのだろうが、私の狭い生活圏には透明人間のように存在が見えない。

 

 

本もお勧め

【リフレッシュ】H

 入管の事はウィシュマさんの事件から知ってどうしようもない怒りがある。この映画は、ノンフィクションを観ているように存在感があり(嵐莉菜すごい)切なかった。映画を観て図書館で本を借りて一気に読んでしまった。読みながら映画の画面が浮ぶ本は、サーリャが語る形になっている。映画では語り切れない思いもよくわかり、本当に胸がつまる。が最後語られるサーリャの生命力に希望がある。そして、日本に住む者として何かしなければとつきつけられる思いだ。映画に感動された方は、ぜひ本も読まれることをおすすめしたい。

 

民族とは何なのか         

【個人】S

 ズシンと心に響いた。父のマズルム、主人公のサーリャ、妹のアーリン、弟のロビン。けなげに在日を生きる4人家族。どうしてこの国は受け入れてくれないのだろうか。ロビンが蹴って遊ぶ石ころの方が人間より家族の気持ちを分かってくれるのだ。

 映画を見ながらパレスチナのことを思い出してしまった。クルドのようになってしまうのだろうか?と。アイヌの人たちも同じような気持ちでいるのだろう。かつての朝鮮民族も同じ思いをさせられた。民族とは何なのだ。国とは、国境とは。生きることの意味をもう一度考え直さねばならないだろう。サーリャの未来に光あれ!

 

心に残る物語

【ひまわり】K

 映画を観て、何かあらすじさえも分からなかった。日本に住むクルドの人々の話かな?会場の受付に本があったので映画の本ですか?と聞いたら、そうですと言われたので買いました。二回読んで、日本で暮らす外国の方々がいるという事!不法就労とか!手続きをしなければすむ事も出来ないという事!日本で生まれたのに日本人でない人々がたくさんいるという事!何も知らなかった!とても心に残る物語でした。