京都映画サークル協議会

1949年に結成された、日本で最も古い映画鑑賞団体です。「すばらしい映画を観続けるよろこびを、より多くの人とともに」をスローガンに、「よい映画をともに観て、ともに語る」ことを理念に活動してきました。

『薬の神じゃない!』に寄せて…第二弾、二篇

中国の一部分を知る

    【個人】T・Y

 近くて遠い国の印象の強い中国の映画とあって大変興味がありました。

 予めストーリーは承知しておりましたが、上海の下町で繰り広げられるアクションの数々に圧倒されました。脚色はあるにしても上海の歓楽街の光景は過去の日本でもあったのでしょう。タバコの煙のひどいよどみ、実際に喫煙者が多いのかとても気になりました。実際にあった陸勇事件を元にしているとのことで、この事件のことも初めて知りました。お互いの国を理解することが今求められていると思います。

 今回エンタメ風に描かれた映画から中国のほんの一部を知ることができました。

 

涙があふれ出た

 【折鶴】M・H

 ごちゃごちゃした貧乏人たちの人間くささ、これは韓国映画のように感じた。よく中国政府が上映を許可したと思ったが最後にわかった。年寄りと子どもの面倒を見る主人公と、エリートでやり手の刑事が人間らしくかっこ良い。白血病患者たちが車を送り、ひとりひとりマスクを取った時は涙があふれ出た。20才の若者も自殺をはかった者も微笑んで良かった。こんな犠牲の上に今日の中国の医療の改善がなしとげられた。今の中国のトップもこのような人達のように変わってほしいと思う。